第九章 夢へ歩きだす

会社を辞めてからはピースボート一色となった。ピースボートにはボランティア制度というものがある。これはお店にポスターを張るほど、乗船費から割り引かれるというもの。仲間の中にはポスター張りだけで乗船費を丸々稼ぐ人もいる。私も日々ポスターを張る日々を続けた。

埼玉中の街を歩き、半年間で合計2512枚のポスターを貼った。夏の時期にも張り、2回熱中症になったこともある。お店の人には何度も断られることもあったし、その度心が折れそうになることもあった。ただ、夢に向かっているという実感と、仲間の存在が私の足を一歩一歩と前に進めたのである。

午前中に現場につき、昼飯を食べる。そこから夕方、時には夜までポスターを張り続ける。特に夜は居酒屋が開く時間帯なので、張り放題だった。一軒で10枚も貼れることもあった。

余談だが、私が街歩きを好きになったのはこの時のポスター張りが理由かもしれない。街を歩き、いろいろな風景や街並みを見ているうちに、世界の広さを実感したのだろう。

◯そして、いよいよ乗船へ

半年間必死にポスターを張り続け、いよいよ乗船することになった。2013年11月22日。これが第81回ピースボートクルーズの出港日であった。いくつもの出港を見てきたが、いざ自分の出港となると感慨深い。これから乗る人、そして乗ってきた人に見送られながら、私は世界一周のクルーズへと乗り出した。

◯まとめ

・夢に向かっている人間は強い。

・仲間の存在はとても大きい。

・だけど、熱中症には気をつけた方が良い。

第十章 世界の広さと日本の恵みへ続く