第二章 甘酸っぱい恋と人間関係と顔色を読む技術

初恋をする時期は人それぞれ違う。小学校の誰々が好き!なんて話はよくあることで、たいてい頭がいいか運動ができる子が多くの女子の憧れの的となる。

私の初恋は幼稚園だったが、その想いがどこから来るのかなんてことは一ミリもわからかった。

 

そんな私に初めての彼女ができたのが中学校3年生のころ。はたから見ればただの友人にうつっていようだけど、実は付き合っていた。

そのことは親友にも言っていなかった。彼女いわく、誰かに知られるのが恥ずかしかったそうだ。実際、仲の良い友達に付き合っていることを告げたのは、その子と別れた後だった。

 

中学生の恋愛は甘酢っぱい。しかし、何が甘酸っぱいと聞かれれば言葉に窮してしまう。実際は一緒に登下校したり、部屋で会話をするぐらいだった。

 

それだけで十分楽しかったのだから、今考えると付き合っている意味はあったのだろう。もちろん「なんで付き合っているのか」なんて意味を考えるほど人生経験もなかったので、日々、幸せに暮らしていた。

 

中学生の恋愛はそれで十分だったのだ。

◯恋愛を始める一つのきっかけ

その女の子と付き合うきっかけになったのは席替えだった。付き合う前はとなりの席で、いつも会話をしていた。

しかし、いざ席替えをしたとき、教室の端と端、離れ離れになってしまった。単純だが、これが「相手がいなくなって寂しい」という思いを湧き上がらせ、自分たちの気持ちに気づくきっかけとなった。

 

それは付き合ってから、お互いそういう気持ちがあったことを知った。

 

恋愛にはこれといったパターンはないが、それぞれ恋愛を始めるきっかけがあると思う。

私の場合はただの席替えだったが、人によっては(よくあるパターンだけど)、出会い頭の衝突かもしれない。パンを口に加えて走ってきた女の子と、道角でぶつかるという定番の展開。ベタだけど、想像しやすい。

 

そして、実はそういうことはしょっちゅう人生の中で起きている。

 

つまり、恋愛を始めるきっかけというのは「相手と離ればなれになる」とか「物理的に距離が遠くなる」などの、ちょっとしたことが引き起こすのである。

そして、そのとき感じた気持ちを素直に受け止めて行動すると、あれよあれよと付き合っている、なんてことがあると私は思っている。

 

恋愛の始め方というのは私にとってそれほど簡単なもので、中学生のときはたまたまだったが、意識的にきっかけを作ることができれば、楽に始めることができる。

飲みに誘う。夜の街を散歩する。きれいな夜景を見る。夢を語る。優しさを見せる…

 

そういったことが相手、そして自分にとってもかけがえのない時間を作り出すことになるのである。

◯初めての彼女との別れ

恋愛を始めるきっかけは意図しないところで起こる。また、その時喚起された感情に素直に従い、行動すると意外と、望んだとおりの結果につながる。

 

私の場合は席替えがきっかけになり、同時に相手がいないと寂しいと思う気持ちに気づき、そして、告白という行動に出た。それは大変うれしいことだった。

 

ただ、始まりがあれば終わりもあるもの。付き合っていた彼女とは高校が別々になることをきっかけに、別れることになってしまった。

 

家は徒歩で30秒という距離だったが、学校が違うという精神的な距離を埋めることは当時の私にはできなかった。

また、会えないという寂しさが自分らしさを欠き、相手を不安にさせたことも別れた原因だった。告白OKの返事はメールだったが、別れようと告げられたのもメールだった。

 

別れを告げられてからは、言葉の通り、私の心に穴が空いた。現実として受け止めることができず、彼女の家に行ったりもした。

当然、彼女は出てくるはずもなく、私もしぶしぶ現実を受け止め帰ることにした。ただ、幸いなことに学校が忙しく、すぐに忘れることができた。

◯まとめ

・恋愛の始め方はとても小さなきっかけと自分の心の声を聞くことから

・中学三年~高校一年で恋愛成就・失恋を経験

・寂しさは自分から自分らしさを奪う

・自分の不安は自分に返ってくる

第三章 大失恋と白髪と恋愛マスターへ続く