第三章 大失恋と白髪と恋愛マスター

誰しも一度や二度、失恋の経験があると思う。付き合って別れたというものから、告白したけどダメだったというものまで、恋愛の失恋にはいろいろな形がある。

 

さて、その中でも本当に落ち込む失恋はいくつあるだろうか。

 

まして、失恋のストレスで白髪が生えてくるまでになった、という失恋をしたことがある人はどのぐらいいるだろうか。私がそんな失恋をしたのが高校3年生の私だった。

好きになったのは同じ部活の女の子。なんのご縁かわからないが、高校2年生になったとき、突然恋心が芽生える。当時私は吹奏楽部に所属していた。

 

その子とは今までパートが別でそんなに話したことがなかったのだけど、ふとした会話をきっかけに接点を持つようになったのが恋心の始まりだったのだろう。一緒にいて話すだけで私は楽しかった。

そんなわけで私は告白し、見事成功を納める。

 

しかし、破局は早かった。私たちは付き合って1ヶ月で別れることになった。理由は今でもよくわからないのだが、きっと友達としての距離のほうが付き合いやすかったのだと思う。

 

仕方のないことだが、それを受け止めるしかなく、早くも恋愛が終わることになった。

ただ、相手のことをどうしても諦めなれないというのが誰もが持っている恋心である。1ヶ月といえど、関係が深くなったのだし、復縁はできないだろうとも考えたこともある。…いろいろなアプローチをしたけでも、やっぱりダメだったのだから、それまでの恋愛だったのだろう。

◯ストレスで白髪が生える高校3年生

さて、白髪が生えてくるのは翌年、高校3年生の春頃である。別れてからと言うもの、私の心は恋心を引きずっていた。

まして、同じ部活だから嫌でも顔を合わせるし、気まずい関係だったし、恋心をどう処理して良いのかもわからなかった。

 

そんなこんなで1年が過ぎたとき、その子に彼氏ができたことを知る。しかも、別の高校の生徒である。その人とどう知り合ったのかは知らないが、なんとも言えない、焦燥感に駆られたのは言うまでもない。

 

どんな人だろうといろいろ想像を膨らませた。背が高く、スラッとしているのか。顔はイケメンなのか。性格はどうなのか…このころの私はほとんど部活どころではなかったような気がする。

 

そして、その彼氏と顔を合わせる時がきた。そう文化祭である。高校の文化祭といえば、他校から生徒がたくさん来るし、なんなら他校に彼氏・彼女がいる人は連れてくることもある。案の定、その元カノも彼氏を連れてくるとの情報が信頼ある筋から入った。

 

吹奏楽部に所属していた私は文化祭では演奏する。また、高校3年生といえば卒部、つまり最後の演奏会であった。みんな気合が入り、良い意味で緊張感があった。そんな中、私は女の子の彼氏のことばかりを考えていた。私は副部長だったのに。

 

その彼氏と出会った…(正確には直視できず、視界の端っこで見た)…のは部活の演奏会の合間の休憩のときだった。2階のテラスで元カノと話している男性を見つけたのだ。その男性に向けられる笑顔は、かつて私に向けられていたものよりも輝いていたような気がする。

 

演奏会中はほとんどそのことで頭がいっぱいになったし、片付けもほとんど記憶がない。さっさと片付けをして早々に帰ったと思う。それほどショックだった。

 

その時期に私は頭皮から白髪が大量に発生していることに気づいた。おそらくこれはこの一年間の恋煩いがきっかけだと思っている。

 

それ以外に大きなストレスを受けた記憶がないからだ。そう、人はストレスで白髪が生えてくる。マリー・アントワネットが国から逃げるストレスで一晩で白髪になったというが、私はそれを信じている。

まとめ

・ストレスは白髪を増やす原因になる。

・そんな恋でも今はしてよかったと思っている自分がいる。成長したものだ。

第四章 初めての都会とラクロスへ続く